クバル・スピアン (KBAL SPEAN)

クバル・スピアンはバンテアイ・スレイ遺跡から15km北東に位置するジャングルに眠る遺跡で、カンボジア語では「川の源流」という意味がございます。クーレン山の山頂から流れる川底には約200mにもわたってヒンズー教の神々などの彫刻が施されています。川底や周囲の巨大な砂岩には1辺2mの巨大なヨニ(女性器の象徴)や、「千本リンガ」とよばれる男性器の象徴を模した彫刻が散在しており、特にヒンズーの神々の法力ともいわれる千本リンガは、前述のプノン・クーレンのそれとも表現方法が違い一見の価値がある。彫刻が散在する遺跡へ続く道はアップダウンの激しい山道となっており、山登りさながらのところもありますが、河底に彫られた神々の彫刻群を川の流れとともに見られる冒険的なおもしろさがあり、最近注目をあび始めている遺跡のひとつである。


河岸に彫られた神々の彫刻群
河岸に彫られた神々の彫刻群


河底に眠る聖なるリンガ
河底に眠る聖なるリンガ

作成 : 2007年06月

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